連載『柔道整復と超音波画像観察装置』242 外側上顆炎(テニス肘)と診断された一症例

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投稿日:2025.05.21

連載柔道整復

松本尚純(筋・骨格画像研究会)

 肘外側部痛は施術所においてしばしば遭遇するが、その多くは外側上顆炎(いわゆるテニス肘)と判断されることが多い。しかし、類似の症状を呈する他疾患との鑑別をおこたると、治療の遅延や不適切なアプローチにつながる可能性がある。今回は超音波画像観察装置(以下US)によって橈骨頭周囲の異常と判明した一例を報告する。

 患者は50歳男性、洋菓子店経営。2カ月前より右肘外側痛を発症し、ケーキや菓子を積んだ番重や荷物を運ぶ、タオルを絞るといった回外動作時に痛みが増強してきた。医科を受診したところ、テニス肘と診断され、投薬や治療を重ねたが改善せず、悪化の一途をたどっていたため当院へ来院した。初検時に行ったThomsen、中指伸展テスト及びChair Testは

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