宮城県鍼灸師会のスキルアップ研修会 臨床で遭遇する危険な兆候と隠れた疾患

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投稿日:2025.04.14

学術・教育あはき

 宮城県鍼灸師会のスキルアップ研修会が3月16日に仙台市内で開催された。開会に際して稲井一吉会長は、鍼灸師が治療にあたる際に重大な疾患の兆候を見逃さず、必要に応じて医療機関と連携できるようになることの重要性に言及。「今回は命に関わるサインを知る機会にしてほしい」と呼びかけ、研修への意欲を後押しした。

徴候を逃さない観察力が必要、改善なければ医科に相談も

 救急科専門医の宮﨑敦史氏(みやざきクリニック院長)は、「取り扱いに注意が必要な疾患」や「慎重な経過観察が求められる疾患」、いわゆる「レッドフラッグ」をテーマに、臨床現場や緊急時における実践的な知識と技術を解説した。救命の場においては「救命の連鎖」と呼ばれる4つの要素があると語り、

①心停止の予防
②心停止の早期認識と通報
③現場で行う一次救命処置
④救急隊による二次救命措置

を挙げ、この4つがつながって初めて、人命を救うことができると説明した。鍼灸師にはその中でも特に、①~③に関わる知識と技術を持つことが求められると強調した。

 宮﨑氏は、臨床で遭遇することがあるレッドフラッグについて現れる症状と隠れた疾患のペアで紹介。問診の段階から命に関わる疾患の兆候が現れることもあるので注意してほしいと述べた。例えば、発症の時期がはっきりと分かる頭痛は、

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