連載『柔道整復と超音波画像観察装置』239 前脛腓靱帯損傷

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投稿日:2025.02.21

連載柔道整復

竹本晋史(筋・骨格画像研究会)

 立位時の重心は内側にあるため、荷重は内側の方が大きい。そのストレスを受けて内側側副靱帯は発達し安定性を高めている。外果は内果より1㎝程度長いために外側の安定性は高くなっている。このように外側の安定性は骨に依存するため、外側の靱帯は弱い傾向にある。

 足関節損傷時に前距腓靱帯だけでなく前脛腓靱帯部に疼痛を訴えるケースは多く、足関節を背屈した際に疼痛が発生する足関節前方インピンジメント症候群がある。これは前下脛腓靱帯の下部線維束が挟まると考えられている。この前下脛腓靱帯は4つのバリエーションがあると江玉睦明氏(新潟医療福祉大学理学療法学科教授)らは言っている。

 今回はソフトボールの練習で一塁ベースを駆け抜け、急にストップをかけた時に足関節を損傷した症例を報告する。15歳女性。【写真①患側】【写真②健側】前脛腓靱帯に腫脹があり歩行痛、圧痛を認める。

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