柔整のオン請、厚労省が「中間とりまとめ案」を公表
2025.04.01
投稿日:2024.11.29
埼玉県が今秋、主に県民を対象とした『あん摩マッサージ指圧・はり・きゅうに関する調査について』をインターネット上で実施した。2500人弱の回答があった中、「あはき・柔整施術に国家資格が必要」であることを知っている回答者が8割を超え、また「施術を受けた経験がある」と答えた割合が約半数となる45%強だった結果が示された。
同調査は9月5日から11日までの間、インターネット上の専用アンケートフォームを用いて行われた。回答したのは、県政の課題についてのアンケートに答えてもらう「県政サポーター」2460人で、性別構成は男性が54.9%、女性が43.7%(未回答1.4%)。年齢層は40歳以上の回答者が全体の85%を超え、「50歳代」が28.1%と最多で、「60歳代」が20.3%、「70歳以上」が19.6%、「40歳代」が18.4%と続く。職業に関しては、「勤め(全日)」が36.9%で最も多く、次いで「その他、無職」が19.0%、「勤め(パート・アルバイト)」が17.2%、「専業主婦・主夫」が14.9%、「個人事業主・会社経営者」が9.8%などだった。
「あはき・柔整の施術を業とするには、国家資格が必要であることを知っているか」の質問には、「知っている」が85.0%と大半を占めていた。
「あはき・柔整の業は国家資格が必要であることを知っているか」の結果(埼玉県ホームページより)
あはき・柔整が疾病によって医療保険(療養費)を使用できる点については、「知っている」が68.6%で、「知らない」(31.4%)を上回った。あはき・柔整の施術経験の有無に関する問いに対しては、「受けたことがない」が54.4%で、「受けたことがある」が45.6%との結果となった。
「あはき・柔整の施術経験の有無」の結果(埼玉県ホームページより)
また、同調査ではカイロプラクティックや整体等の無資格業に関する設問も設けられていた。「民間療法(いわゆるカイロや整体)は無資格でも業とすることができることを知っていますか」との質問では、「知らない」が54.0%と半数を超え、「知っている」(46.0%)を上回っていた。
「民間療法は無資格でも業ができることを知っているか」の結果(埼玉県ホームページより)
回答者からの意見・要望も募っており、「カイロと柔道整復の違いがわからない」「資格や保険適用や料金体系などを必ず入り口に掲示する制度を創設してほしい」「人の身体に直接施術するわけですから、民間のものでも構わないので必ず有資格者であってほしいなと思います」などの声があった。
同県の保健医療部医療整備課は、「県ではこれまで無資格者による施術に対する県民への注意喚起を県広報紙、FMラジオ及びホームページで行ってきた。一方、医業類似行為に対する利用者の認知度及び理解度を把握する機会がなかったことから、このようなアンケートを実施した。今回の結果を今後の業務の参考としたい」と話す。
参照:埼玉県ホームページ「第259回簡易アンケート『あん摩マッサージ指圧・はり・きゅうに関する調査について』の結果を公表しました」
この記事をシェアする
あわせて読みたい