第13回日本AT学会学術大会 関係者同士が有機的な連携を

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投稿日:2024.11.06

学術・教育あはき柔道整復

 日本アスレティックトレーニング学会(越田専太郎代表理事)の第13回学術大会が愛知県豊田市の中京大学トヨタキャンパスとオンラインのハイブリッドで9月14日、15日の2日間にわたり開催された。大会テーマは『アスレティックトレーニングを支える経験・研究・教育の連携』。

経験と研究を集め、教育へつなぐ

 大会長基調講演で倉持梨恵子氏(中京大学スポーツ科学部)は今大会のテーマについて、「経験・研究・教育の3つがどのように連携していくのか、大会を通して考えてもらいたい」と呼びかけた。

 まず、経験とはATとして現場で選手と向き合う中で得られる様々な情報だといい、研究・教育について、スポーツ現場で働くATとは無縁のように見えるかもしれないが、学会等で経験や知識を共有することで、研究・教育のサポートにつながるとした。

 現在、メタアナリシスやシステマティックレビューはエビデンスとしての信頼度が高く、ATを含む専門家の意見や論説は低いと捉えられている。しかし、彼らの背景には経験や知識が多く積み上げられていると語った。

 その一例として、自身が指導した大学生水泳選手の減量について紹介。一般論として大幅な減量はパフォーマンスの低下につながりやすいとされるが、同選手の希望で77kgから70kgへの減量を行ったといい、結果として、タイムは大幅に縮み、インカレでも優勝したと振り返った。そうしたエビデンスから外れた経験は、それに関わった個人しか持っておらず、だからこそ、学会等でそれぞれの経験を持ち寄り、参加者で共有することが新たなステップになると語った。

大会長の倉持梨恵子氏

ATとしての働き方、求められる能力と資質は

 シンポジウムでは「アスレティックトレーナーのキャリアパス」と題して、整形外科に関わるAT、学校所属AT、起業家ATの3つの立場から、要求される知識や資質について意見が述べられた。

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