連載『汗とウンコとオシッコと…』222 高きは低きに流れる

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投稿日:2023.02.10

あはき連載

 やはり大寒を過ぎたら寒波がやってきた。新暦の正月明けは南から暖かい空気が入り、黄砂の飛来かと思わせるような春靄が続いていた。水剋火となる冬に、この暖かさが到来するのを『素問』では「復」の気という。相侮関係のことだ。相剋の場合は「勝」の気という。

 冬に暖かい空気が南から到来するのは、北方に相当冷たい空気があったことになる。高きは低きに流れる訳だ。でも、暖かい空気が流れ込んだとしても地球の公転周期による普遍的な冬に勝るはずなく、強烈な寒波が列島に覆い被さった。

 暖かい空気で弛緩している身体に「寒邪」があたるとどうなってしまうのか? 陰の枢の少陰がフル活動して体温や血圧を上げて身体を守ろうとする機能が乱れたらどうなるのかが今回のお話……。

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