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連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』45 人生万事

投稿日:2022年1月10日

 どんな患者さんでも、一人ひとりが何らかの期待を持って来院されます。苦痛の除去であったり、心身の安定であったり。挙児希望の場合であれば、もちろん、我が子を手にすることです。しかし、生老病死は人智の及ばぬところにあるので、当然うまくいかない時も往々にしてあります。もし人が50歳でも60歳でも子を産めたらどうなるでしょう。原始時代、猛獣から逃げたり、狩りをしたりする術を身につけ、摂取可能な植物などを知るのは、早くて10歳頃と言われます。この時期までに親は子どもを実践的に教育せねばならないのです。従って、原始時代は高齢出産自体が危険であるだけでなく、高齢な母が子どもを教育すると、猛獣に襲われたりする確率が飛躍的に上がり、共に死亡することも起こり得ます。つまりヒトの生殖は、母親が子どもを教育できる体力的な余裕を残して終了するわけです。

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