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『医療は国民のために』329 「マッサージは意味がない」との週刊誌記事になぜ業界は反論しないのか?

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 もう20年近くも前の2002年5月に、岡山県で開催された「第75回日本整形外科学会」にパネリストとして呼ばれ、柔道整復の施術について話をさせてもらったことがあった。その学会終了後、参加の整形外科医とお話しする機会があり、マッサージにも話題が上った際、何人かの医師から「マッサージは意味がない行為だ」とか、「マッサージは百害あって一利なし」とか、「頻繁にマッサージを受けると癖になってしまってとんでもない」との悪態に近い言葉を耳にした。私はマッサージ師でもなければ、特にマッサージ施術に造詣が深いわけでもないので、議論することもなくその場をやり過ごしたと記憶している。“保健あん摩”であれば、気持ちの良い慰安行為であろうから医科学的効能・効果はないのかもしれないという程度の認識であったが、その後、この業界に身を置くことになり、随分と勉強させてもらった。医療マッサージという用語が認知され、医科本体でも「消炎鎮痛処置」という診療報酬の算定項目も認められていることから、今考えてみると議論を吹っかけても良かったのかもしれない。

 というのも、最近発売された女性週刊誌に、前述のことを彷彿とさせる記事が載っていたのだ。その記事の中で、新潟大学名誉教授の医師は、

①肩や筋肉には「こり」という症状は無いから肩や筋肉が「こった」ということは医学界では無い
②MRI検査をしても変化は認められない
③こりは単に「活性酸素」という疲労物質が溜まっただけ
④こりは自分の意思で筋肉を収縮させ、血行を良くしなければ解消されない

と批判・指摘をしている。

こちらは有料記事です。デジタル版に登録すると続きをお読みいただけます。

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