連載『柔道整復と超音波画像観察装置』184 膝関節内側側副靱帯と半月板損傷の観察について

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投稿日:2020.07.22

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鈴木 孝行(筋・骨格画像研究会)

 20代の男性。柔道の乱取り中、組み合っていた相手に右の大外刈りを掛けられた際、右足のつま先が畳に引っ掛かり、膝関節が捻じれた状態のまま倒れ込んで受傷した。

 問診では、右膝関節の内側に疼痛が出現し、運動時痛があり体重をかけて歩けなくなったとのことだった。患部を触診してみると右膝関節の内側関節裂隙に圧痛点が確認でき、運動痛、荷重時痛も強く出現、関節の腫脹などの症状も見受けられた。徒手検査法(外反動揺性テスト、牽引Apley、McMurray、圧迫Apley)は陽性であったが、前十字靱帯損傷時の徒手検査(Lachmann、前方引出しテスト)は陰性だった。異常可動性や弾発性固定などの骨折・脱臼の固有症状はないことから『右膝関節の内側側副靱帯及び内側半月板損傷』と推測し、超音波観察を行った。

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