連載『織田聡の日本型統合医療“考”』142 異色のキャリアパスで差別化も

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投稿日:2020.07.10

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 私が薬学を卒業した頃は、薬剤師と鍼灸師の両免許を取得する人が結構いました。当時、「薬剤師は患者に触れてはいけない」という都市伝説もあり、調剤業務に従事するよりも臨床に近いキャリアを積みたいと考える者は、薬剤師の免許取得と同時に鍼灸学校に入学することを考える、といった風潮でした。特に漢方などを得意とする薬局で、東洋医学のくくりで薬局を開局しながら、近隣に鍼灸院を開設しているところも見かけました。私の薬学時代のサークルの先輩には鍼灸師から医学部に入学した者も3人いて、私の周囲では医療と鍼灸との関係が非常に近いところにありました。

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