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【無料レポート】東洋療法学校協会 第45回教員研修会 オンライン授業や電子化教材の現状

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コロナ禍で学んだことを共有し、未来につながるあはき教育を考える

 東洋療法学校協会の第45回教員研修会が8月18日、19日、メルパルク京都(京都市下京区)とオンラインで開催され200名を超える教員らが参加した。テーマは『創生―原点から新たな未来へ』。

会場の様子

例年全国から教員が集う。ハイブリッド開催は今年で2度目

 

現代の若者が感じる生きづらさ

 原清治氏(佛教大学副学長、教育学部教授)は、文科省より今年度から対面授業が推奨されているが、半数にも及ぶ生徒が今もオンラインを選択する現状について、長いブランクがあり利便性や慣れにより元に戻らないと述べた。その一因に現代の若者が感じる生きづらさがあると解説。人前で恥をかいたり、笑われたりと他者の目にさらされることを恐れる傾向が強くなっていると話した。「……できてすごい」「頑張った」などの褒め言葉も周囲と比較する言葉になりうるため注意が必要だと原氏。さらに、教員は自分と同じタイプの生徒を評価しがちだと指摘。公平なのかを自戒して、価値観の多様性を理解し、寄り添うことが大切だと述べた。

バーチャル世界の大学に通学する!?

 『自在化身体』をテーマに講演したのは稲見昌彦氏(東京大学総長特任補佐・先端科学技術研究センター教授)。東大では、学生主体でバーチャル世界に学校を再現し、総長や講師が講義を行い2万人以上も参加したという。稲見氏は「メタバースの世界は、定員の問題が無く学内外問わず多くの人が参加できる。新しい技術のため、宗教などの禁忌や慣習があてはまらず、人前に出ることや教育を受けることが難しい人にも学びの機会を与えられる」と述べた。また、オンラインで匿名の質問を許可したところ、多くのコメントが寄せられたとも。「発言で授業を中断する必要がないため、シャイでもオンラインならうまく参加できる」と話した。

オンライン授業や電子化教材の導入について

 分科会も2つ行われた。教育研究部教育委員会は、昨年度の教員研修会アンケートで9割がオンラインを実施、うち6割が実技・実習もオンラインで実施したと回答したが、今年度の文科省の対面推奨方針を受け、同委員会も対面推進の考えを示し、現場でも基本的に座学・実技ともに対面で行われているとした。オンラインのメリットとして、▽登校できない生徒も学べる、▽動画配信などで事前学習し対面実技に臨むと高い学習効果が期待できる、 ▽ZOOMを面談や補講、試験対策に利用できる、などの報告があったという。デメリットとして、ペアが必要な実技での習熟度の差を指摘、対面の出席と同等と考えられるか、何コマまで認めるかなど制約が必要になるとした。対面重視の前提で、オンラインのメリットとノウハウをどう活かすか、ハイブリット授業は国にどこまで許可されるかを課題に挙げた。
 電子教材検討会は、協会加盟校対象のアンケート回答54件のうち16件が「教科書が電子化されたら導入する」、12件が「内容によっては検討する」と、半数以上の電子化に前向きな回答を得たと報告。早ければ2023年から順次電子化が可能だと示した。他に電子化で求める教材として、古典書籍や病理学教材などの書籍、基礎実技や経穴取穴法などの動画、演習問題と解答のアプリ、教科書に準じたスライドデータを共有するシステムなどの要望があったと紹介し、実現に向け前向きな姿勢を見せた。

 

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