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連載『汗とウンコとオシッコと…』204 理由がある

投稿日:2021年8月10日

 コロナ禍での人の移動の停滞が経済・身体・精神のいずれにもボディブローのようにじんわりと効いている。しかも月末のオリンピック開幕から土用付近までのうだるような暑さと過剰な冷房により体表の温度が奪われ、細動脈側が弛緩してぎっくり腰様の腰痛や肩関節周囲の痛み、いわゆる肩関節周囲炎、痺症のようなものが急激に増えた。暑すぎて外に出れないし、体温以上の気温は脱水予防で身体は発汗を止めるので体温が上がる。熱中症対策で冷房をかけるが、物理的に冷やして発汗を止めるので、尿が出て行ってくれればまだいいのだが、出ていかないとまた身体の中で熱がこもり冷房の中に居たとしても熱中症に至る。体表が冷えてしまえば痺証症状に至るのだ。

「先生、昨日の鍼、よく効きましたよ~。ぎっくり腰みたいな痛みがかなり緩和して……でも、まだ奥がなんだかおかしいんですわ」
 川岸某という、30半ばのがっしり型の大食漢の男性が来院していた。職業は宅配ドライバーで、腰の反復性疲労が元々あり、重たいものを持った時にグキっとなったという。治療担当は川端だ。

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