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連載

連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』53 徳一(とくいつ)

投稿日:2022年9月9日

 今回は少し根源的なお話。まず、私のもっとも尊敬する人物の一人、空海について話します。空海は「弘法さん」として今も民間信仰を集める、時代を超えたスーパースターです。若くしてその才能を認められながら大学を辞め放浪の旅に出たかと思うと、遣唐使に加わり、日本に真言密教を伝えました。朝廷の庇護のもと唐へ渡った最澄とは対照的に、一介の僧ながら当時の仏教界に一大センセーションを巻き起こしました。腐敗した奈良仏教からの脱却は、京都での仏教界の再構築が成功するか否かにかかっており、それは最澄一人では成し得ませんでした。最澄でさえ、高野山で空海の結縁灌頂(けちえんかんじょう)を受けている、つまり空海の弟子となっているのです。その空海と最澄の関係は、京大名誉教授の故上山春平氏の著書『空海』で面白く読めるので、ご一読下さい。

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