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あはき

第30回鍼灸師国家試験を展望する

投稿日:2022年3月25日

芦野 純夫
前厚生労働教官(財団国試評価委員)/横浜医療専門学校学術顧問

 平成5年から財団に委託された国家試験も30回目となり、発足時より関わってきた私も感慨ひとしおである。さて、2年間続いたコロナ禍で多くの授業がオンライン化され、受験生も十分に学べなかったことから、今回は難易度を下げた問題が多かったようだ。

 冒頭の医療概論は「介護保険の保険者は」「国民医療費に含まれないのは」「被用者保険でないのは」を問う問題で、あマ指師試験を思わせる易しい想起問題が並んでおり驚いた。但し、次の問題4「患者が『よろしくお願いします』と言い、医療従事者が『お任せください』と言う会話から……」は、「1.パターナリズム」を選ばせるのは難しくはないが、模範的な良問といえる。

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