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連載『柔道整復と超音波画像観察装置』190 サルコペニアに対する有用性のレビュー

投稿日:2021年1月25日

宮嵜 潤二(筋・骨格画像研究会)

 サルコペニアとは、身体的フレイルの原因ともされており、加齢に伴う筋力低下、又は筋肉量の減少を表す状態である(※1)。加齢による一次性と日常的な活動量や栄養、その他の疾病による二次性のものがあり、多くは身体活動量、栄養摂取に起因する。特に高齢者においてはADLの低下やふらつき、転倒リスクを生じるため、運動や栄養改善による早期の介入が介護予防の観点からも重要と考えられる。欧米におけるサルコペニアの診断基準はEWGSOPの基準が用いられているが、体格差を考慮したアジア人向けのサルコペニアの診断基準がAWGSで作成されており(※1)、歩行速度が0.8m/s以下、握力が男性26kg、女性18kg未満の場合、筋肉量DXA値、男性7kg/㎡、女性5.4kg/㎡でサルコペニアと診断される(Figure 1.)。また本邦では国立長寿医療センター及び長期縦断疫学研究(NILS-LSA)により簡易基準案が作成されており、65歳以上の高齢者で、歩行速度が1m/s未満、もしくは握力が男性25kg、女性20kg未満の場合に脆弱高齢者とされ、さらにBMIが18.5未満、もしくは下腿囲が30cm未満の場合にサルコペニアと診断される。しかしながら、統一された診断基準はいまだに無い。

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