国が医療DXを推進するなか、数年前より導入に向けた議論がスタートした「柔整療養費のオンライン請求」に関して、今秋より議論が再開していることが分かった。
厚労省ホームページの発表によると、同省保険局長が主導して設置した「柔道整復療養費のオンライン請求導入等に関するワーキング・グループ」(WG)の第5回会議を10月30日に開催したとしている。
WGは、令和4年12月28日に1回目となる会議を開き、柔整療養費でオンライン請求を実施するに当たって、審査支払に関する事務フローや法令問題、システム開発などの課題に対する解決に向けた話し合いを始めた。柔整業界からは3名が会議に出席し、そのほか、医師会、保険者、システムベンダー企業等のメンバーで構成されており、令和5年6月8日の第4回会議後にその時点での議論の進捗をとりまとめ、社会保障審議会部会の柔整療養費検討専門委員会に報告している。
本紙の取材によれば、今後「過誤調整」や「署名・代理署名」といった法令的な整理が必要な論点を優先して議論を交わしていく方針だといい、本年度末までにWGを複数回開いて検討を重ねるようだ。WGは原則、非公開とされており、各会議後に厚労省ホームページで議事要旨が公表される。