たにぐち書店より『学校では教えてくれない一生役立つ鍼灸医学3つの思考』が発刊された。著者は北辰会代表理事の藤本新風氏と同会学生会員の富里雄太氏。A5判、308頁。定価3300円(税込み)。
書名の通り、学校教育ではカバーしきれない技術や思考の数々が惜しげなく開陳されている。単なるテクニックや理論の列挙にとどまらず「なぜそうするのか」「どう考えればよいのか」という思考の土台に迫ることで、理論と臨床のつながりが見えてくる。また、本文は藤本氏と富里氏の対談形式で進められ、若手の素朴な疑問や鋭い質問に対して、ベテランから丁寧な回答が返される。「すぐにでも実践してみよう」と思わせる説得力があり、学び直しにも最適だ。
診察の重要性を解説している書名でもある第2章では、例えば「今痛む場所を切り取って3次元的に判断するのではなく、過去・未来も加えた4次元の判断がより効果的」など、他にも腑に落ちる内容が多数ある。これから鍼灸師を志す学生はもちろん、臨床に悩む若手鍼灸師にとって必読の一冊。
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