株式会社メジカルビュー社から『解剖生理がわかる 脳と神経をめぐる旅』が発刊された。著者は寺尾安生氏(杏林大学医学部病態生理学教室教授)。A5判、304頁、3520円(税込)。
脳は神経細胞の間に意味のある神経経路が張り巡らされ、脳のほぼあらゆる領域の神経系がそれぞれ密接につながり、精緻で多岐にわたる脳の機能を支えている。筆者はその複雑さが、医学を学ぶ者にとって悩みの種だと強調する。
本書は、こんな脳・神経の解剖、そして生理(働き)についての入門書だ。神経の伝達はよく電気回路に例えられるとし、少しでも親しみやすいよう、神経の電気信号を電車、神経経路を線路になぞらえた「列車の旅」としてユニークに解説を進める。旅の目的地は、リハビリテーション職種に関連深い運動神経・感覚神経、薬剤師に関連のあるシナプス伝達、そして鍼灸師の治療と密接に関わる自律神経など様々。職種問わず、幅広い医療者が手に取りやすい一冊となっている。
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