未来の子供のための児童文学を募る「小川未明文学賞」の大賞に、鍼灸師の古都こいとさんの『如月さんちの今日のツボ』が選ばれた。小川未明文学館のホームページで2月21日に発表された。
同作品は母を亡くした中学生の少年が、鍼灸師の父と2人の弟との暮らしを通して家族の絆を見つめ直すというストーリー。審査委員からは、心の動きをつぼを通して表現する点などが評価されたという。
古都さんは、第4回ポプラ社小説新人賞にて最終候補となり平成30年に『絵本処方院ウサミの謎カルテ』でデビューに至っている。
同賞は、新潟県上越市の小説家で童話作家の小川未明にちなむ文学賞。平成3年創設以来、未明の精神を引きつぐ「誠実な人間愛と強靭な正義感」育む作品を公募し、今年で32回目となる。