一鍼堂出版より新刊『東洋医学考 第一巻 肺』が刊行された。著者は一鍼堂代表の林玄弌氏と同院所属鍼灸師の下野貴弘氏。四六判、74頁、4400円(税込)。
本書は林氏自身の臨床経験や学術探求を通して得た独自の解釈や仮説をまとめたもので、東洋医学を科学的な態度で更新し続け、臨床に生かすことを目的としている。
事の始まりは院内での早朝勉強会。臨床や東洋医学など、あらゆることを話し、学び合った内容について、第一巻として肺にスポットライトを当てた。「通調水道」「相傅之官」など肺について東洋医学的に掘り下げるとともに、学問に向かう姿勢や醍醐味についても説いていく。
林氏は東洋医学を含め、専門的な学びは螺旋階段のようなものと著している。問いの全てに解があるわけではないが、考察を起点とした気付きを回収することが一段ずつ位置を上げることにもつながるという。重要なのは「分からない」を抱えたまま上り続けることだといい、グルグルと回り上る途中で以前は分からなかった問の解を手に入れることができるとし、一連の流れとこの瞬間こそが学びの醍醐味だとする。
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