株式会社幻冬舎メディアコンサルティングから新刊『鍼灸 治効原論―自然治癒力向上で改善する』が刊行された。著者は東京都府中市、東洋堂院長の遠藤景護氏。344頁、1650円(税込)。
著者は生体エネルギーの「気」、血液循環の「血」、リンパ液や体液の「水」が身体を巡り、三位一体に調和することで健康が増進するとし、一方で「冷え・瘀血・捻れ」がその調和を崩し、病気や体調不良の原因になると説明。
また、東西統合医学にも触れ、東洋医学により自然治癒力を引き出すことで、西洋医学的治療の際に発生する副作用を抑えることができると述べている。
本書は「再現性の高い施術法」を提示する解説書で、腰痛や婦人科系疾患、リウマチなどの代表的疾患はもちろん、歯周病や便秘などの日常的疾患についても著者自身の見解を交えて施術方法や自宅での療養法を提案。
後半には主要な経絡ごとに、効用が見込まれる疾患や具体的な効用が一覧で紹介されており、経穴の運用・選定の指針となる治療家必携の一冊。