日本視覚障害者柔道連盟理事の宮本俊和氏と公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会委員長の河合純一氏編集の新刊『視覚障害者のためのスポーツ指導』が筑波大学出版会から出版された。B5判、240頁、4950円(税込)。
東京2020パラリンピックは障害者スポーツの認知度を上げる大きな契機となった。しかし、視覚障害者がスポーツを「する」ことは簡単ではなく、支援者や交通手段などの問題で、やりたくてもできない人も多い。指導者も、視覚障害特有の情報収集方法や伝え方の工夫、疾患と禁止事項などを学ぶ必要があり、実際のスポーツの現場でも障害の程度や白杖の有無による体力・運動能力の差などに注意を払うなど、健常者への指導方法とは異なるスキルが求められる。
クラス分けなどもある各パラ競技の紹介や指導の実践例など写真と共に解説。指導者の相談役として頼りになる一冊。