鍼灸柔整新聞

錦房から新刊 鍼灸の未来を創る 職業としての鍼灸

 『職業としての鍼灸』が株式会社錦房より出版。著者は明治国際医療大学学長の矢野忠氏、監修は一枝のゆめ財団。A5判、186項、3080円(税込)。

 様々な伝統医学の中で、世界中に広がったのは鍼灸医学のみと著者は言う。導入しやすく、多様な効果や安全性の高さが魅力で伝統として完成している。そして、陰陽論や五行論の自然の多用性と循環性を捉えるための思考法のもと、実用主義的思考と技術的思考を重視し、実用性や有用性を高める理論や技術を取り入れる柔軟性も備えている。

 かつて鍼灸師は人々の生活圏で臨床活動を行う家庭医療の専門家のような役割を担っていた。しかし今、社会の激変とともに、鍼灸医学も鍼灸師も変わらなければならない。

 求められるのは、その分野で公益増進のため全力で貢献するプロフェッショナリズムである。これからの鍼灸医療を支える鍼灸師に贈る飛躍のための一冊。

モバイルバージョンを終了