肝臓のはなし
基礎知識から病への対処まで
竹原徹郎 著
中公新書 902円
五臓の一つとして古代中国の時代から重視されてきた、人間の健康と病気をつかさどる重要な臓器、肝臓。大阪大学大学院の消化器内科学教授である著者が、その働きについて丁寧に解説。肝臓とはどういう存在なのか、それを歴史上の医学者たちはどう解明してきたかに始まり、アルコールとの関係、肝炎や癌、肝硬変など代表的な肝臓の疾患を紹介。「肝臓を守るためにできること」として、健康診断と定期的なサーベイランスを呼びかける。生きるために必要不可欠な「沈黙の臓器」の声を聴く一冊。