なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント
斎藤環・佐藤優 著
中公新書ラクレ 946円
「無理して人と会うのは、ある意味けっこう暴力的でつらいことだったのだ」(斎藤氏)――。コロナ禍による自粛やリモートワーク生活は、否応なく社会に変革をもたらした。本書ではその多くはあくまで非常事態、一時的なものと考えた上で、だからこそ未来を予測する大きなヒントがそこにあると説く。引きこもり支援などに携わる精神科医の斎藤環氏と、作家・佐藤優氏が対談形式で論考。優生思想や同調圧力、コロナ禍でブームとなった「鬼滅の刃」など、様々な角度から人の心と未来を展望する。