保健所のコロナ戦記 TOKYO2020-2021
関 なおみ 著
光文社新書 1,210円
2020年、東京は戦場となった。本書は、保健所と都庁の感染症対策部門で医師として新型コロナ対応の指揮を執り続けた著者による手記。「個人的には、映画館に行くたびに、毎回毎回COCOAの政府広告が流れるのが、不愉快で仕方ない」「医師免許を活かしてできるもっと楽で稼ぎの良い仕事は世の中にたくさんあるのに、いったいいつまで誰の何のために、やせ我慢をしているのか、だんだん分からなくなってきている」「眠れない夜はいつまで続くのだろう」――。当時のメモをもとに、赤裸々に語る。