鍼灸柔整新聞

富山の民間病院に鍼灸院併設 真生会富山病院

施術室。治療は全て予約制

県下初、「東方会流」で

 医療法人真生会(富山県射水市)が8月2日、運営する「真生会富山病院」の敷地内に鍼灸院を開設した。民間の医療法人が鍼灸院を病院に併設するのは全国でも少数で、同県下では初めてのケースだ。院名は「真生会なつめ鍼灸院」で、地元・富山市の「鍼灸夢恵堂」(津田昌樹院長)から鍼灸師の派遣を受けて運営。刺激に敏感な人や子どもでも受療しやすいよう接触鍼法を特長とする「東方会流」を採用し、治療に当たっている。

 同病院は、「漢方治療は漢方医による診察や処方と、鍼灸がセットで行われるのが本来の形であり、院内で完結した漢方治療ができるよう鍼灸院を開設した」と話す。また、西洋医学的なアプローチを行っても症状が改善しないといった、いわゆる不定愁訴を対象とし、既に複数の他科からの患者紹介(整形分野では慢性疼痛、耳鼻科分野ではめまい、消化器分野では過敏性腸症候群など)を受け、医療連携の下で統合医療を実践している。

 治療は自費診療のみ。開設に当たっては、東海北陸厚生局と話し合いを重ね、「病院敷地内で自費診療を行っても混合診療には該当しない」として問題なく開設届も受理されたという。

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