鍼灸柔整新聞

今日の一冊 壊れた脳と生きる――高次脳機能障害「名もなき苦しみ」の理解と支援

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壊れた脳と生きる――高次脳機能障害「名もなき苦しみ」の理解と支援
鈴木大介・鈴木匡子  著
ちくまプリマー新書 1,012円

 受傷後の僕にとって駅構内には情報の乱気流が吹き荒れていました。そうした情報の嵐の中でその処理に破綻をきたした僕は、最悪は座り込んでしまうのです――。『最貧困女子』などのルポライターで知られる第一線のライターでありながら、2015年、41歳で脳梗塞に倒れ、高次脳機能障害をわずらった著者。最も驚いたのは、何に困っているのかを言語化が難しく、医療や支援の現場ですらあまりにも理解されていない実態だという。貴重な当事者の視点を通じて、医療者・支援者との歩み寄りの道を探る一冊。

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