鍼灸柔整新聞

全柔協、「特殊詐欺ストップ」大阪府警と連携・接骨院で呼びかけ

会計時にチラシを渡して還付金詐欺に注意を促す前田院長

 全国柔整鍼灸協同組合(全柔協)が7月下旬より、悪質な特殊詐欺事件が後を絶たないことから大阪府警の依頼を受け、共同で被害防止の取り組みを始めている。府内1,000を超える全柔協会員に啓発チラシを送付し、各接骨院で高齢患者を中心に注意を促す。大阪で柔整団体が警察と連携するこうした活動は初めてという。

 7月20日、大阪市中央区のシリウス鍼灸整骨院では、午前中から前田茂輝院長が、施術を終えた患者にチラシを手渡しながら「最近、大阪では還付金詐欺というのが多発しているから変な電話に気を付けて」と呼び掛けていた。コロナ禍で注意喚起する説明会も開けない大阪府警は「接骨院で直接、特殊詐欺の手口を伝えてもらい被害防止につなげる」と期待を寄せる。全柔協も「大阪は会員も多く、府民のためできる協力はしていきたい」と話す。

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