人体、なんでそうなった?
ネイサン・レンツ 著
化学同人 2,640円
ヒトのリンパ節は人体の健康維持に何の役にも立っていない。他の動物と異なり自分で必要なビタミンや栄養素を作り出すことができない。手首の骨が無駄に多い――。人体には、不可解で残念な「欠点」が無数にある。人体はゼロから精緻にデザインされたものではなく、「進化=突然変異」によるマイナーチェンジを修正しながらなんとか作り上げられてきたものだからだ。生物学の教授である著者が、人体が完成とは程遠いままになっている事実を明らかにするとともに、人体進化の全く新しい見方を紹介する。