鍼灸柔整新聞

今日の一冊 見返り検校

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見返り検校
乾 緑郎 作
新潮社 2,808円

 江戸幕府将軍・徳川綱吉の世に鍼灸道を確立し、御典医にまで登りつめた杉山和一検校。しかし和一には、捨てるに捨て切れぬもう一つの顔があった。伊賀生まれの武芸者・柘植定十郎を巡る、ゆくりなき剣の跳躍が生んだ仇討の連鎖。杉山和一は別人の入れ替わりだった? そして、名検校を苛んでやまぬ三つの悪夢とは――。時代小説『忍び外伝』で小説家デビューし、『鷹野鍼灸院の事件簿』などの著作を持つ現役鍼灸師の作者が満を持して送る、管鍼法の創始者、杉山和一を題材にした長編時代サスペンス。

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