鍼灸日和
未上夕二 作
KADOKAWA 1,512円
使えない後輩、理不尽なクレーム処理、上司からの叱責……。会社で多くのストレスを抱える主人公・西川道隆は太り過ぎで膝を痛め、整骨院に通った末、「祖問鍼治療院」を訪れる。言葉遣いは悪いが腕のいい、飄々とした鍼灸師・祖問大慶に、体と心はつながっていると諭される道隆。祖問の鍼治療とアドバイスで心身が解きほぐされていくにつれて、目を逸らしていた家族の問題に気付いていき……。野生時代フロンティア文学賞デビューの小説家であり、現役で開業する鍼灸師でもある作者が描く、鍼灸家族小説。