イップス―魔病を乗り越えたアスリートたち
澤宮 優 著
角川書店 1,620円
「捕手にボールが届かない」元日本ハム投手・岩本勉。「パターする腕に電気が走った」プロゴルファー・横田真一。「一塁への送球がスライドしてしまう」元ヤクルト内野手・土橋勝征――。集中していなくてはいけない局面で身体が震えたり固まったりしてしまう「イップス」。その原因は科学的に解明されておらず、心理面に起因するとも技術面に起因するとも言われている。イップスを克服した5人のアスリートと、それを支えた指導者や医師らに取材、いかにして彼らがイップスを乗り越えたのかを探る。