「在宅ホスピス」という仕組み
山崎章郎 著
新潮選書 1,404円
母親との会話を楽しみ、手料理を心ゆくまで味わっていた女性。好きな音楽を聴きながらウイスキーを飲んでいた男性――。終末期の癌患者だった彼らは皆、最期の日々を自宅で思い思いに過ごせたという。2025年、年間100万人の要介護者と150万人の病死者によって病院のベッドは不足、「死に場所難民時代」がやってくる。自宅で死を迎えるのが当たり前になる時、慣れ親しんだ場所で尊厳ある死を迎えるために、本人とその家族は何を知っておくべきなのか。終末期医療の第一人者である著者が伝授する。