鍼灸柔整新聞

今日の一冊 私はすでに死んでいる ゆがんだ〈自己〉を生みだす脳

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私はすでに死んでいる ゆがんだ〈自己〉を生みだす脳
A・アナンサスワーミー 著
紀伊國屋書店 2,376円

 「この足は私の足ではない」。ヤミの外科手術で健康な足を切り落とした男性。切断後は晴れ晴れとした気分で人生を送っているという。彼は、体の一部が自分のものではないと感じられてならない「身体完全同一性障害」だった。一方、手を隠した状態で傍らに置かれたゴム製の手をなでるところを見せられると、自分の手がなでられたように感じてしまう「ラバーハンド錯覚」という現象がある。「自分を自分たらしめているもの」は何なのか――。脳と身体の相関関係や様々な疾患から、気鋭のサイエンスライターが探る。

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