アルツハイマー病は「脳の糖尿病」 2つの「国民病」を結ぶ驚きのメカニズム
鬼頭昭三/新郷明子 著
ブルーバックス 994円
いまだ治療法が発見されていないアルツハイマー病は、認知症の半数以上を占めている。そして日本では85歳以上の4人に1人は認知症で、65歳以上の7人に1人は認知症かその予備軍であるとされている。認知症、アルツハイマー病は今や「国民病」であると言っても過言ではない。一方、40歳以上の4人に1人が罹患、もしくは予備軍だという糖尿病。その重要な因子であるインスリンを「記憶物質」として捉えると、二つの国民病の密接な関係が浮かび上がってきた。気鋭の著者が「根本的治療薬」の可能性を探る。