財団設置の委員会が報告
2020年3月実施の第28回柔道整復師国家試験から必修問題数が増加するなど見直しが図られるようだ。柔道整復研修試験財団に設置されている「柔道整復師国家試験改善検討委員会」が3月5日付の報告書の中で示した。同委員会は、国家試験の質の向上を図る目的で平成27年5月に立ち上げられ、委員長の相澤好治氏(北里大学名誉教授)をはじめ、碓井貞成氏(全国柔道整復学校協会会長)、工藤鉄男氏(日本柔道整復師会会長)、櫻井康司氏(日本柔道整復接骨医学会会長)、釜萢敏氏(日本医師会常任理事)らで構成されている。
報告書では、具体的な改善事項として、▽必修問題を従来の30問から50問に増やし、出題範囲を「柔道整復施術の基礎」「保険診療に関する知識」「関係法規に関する知識」とする、▽臨床実地問題について、「柔道整復理論」を含んだ現行の15問程度から20問程度に改める、等を挙げた。今後、出題基準を改訂した上で、2020年3月と、2年後の2022年3月の国家試験で実施に移す予定という。