人類はなぜ肉食をやめられないのか
マルタ・ザラスカ 著
インターシフト 2,376円
今、いち早く食の欧米化が進んだ日本はもとより、中国やインドなどのアジア諸国でも食肉の需要が高まっている。一方で、全世界の人間が欧米のような肉中心の食生活に移行するのは不可能だと、科学ライターの著者は指摘する。食肉産業の過度な拡大は、深刻な環境破壊を引き起こし、資源を枯渇させるというのだ。そもそも、ヒトはなぜ肉を欲するのか。進化の歴史や文化、科学、宗教などさまざまな側面から考察する。「菜食主義」にも言及し、「模造肉」や「培養肉」、昆虫食といった代替品の可能性も探る。